2020年9月から11月までのアンケート調査について調査結果が公表されました。今回は全国宅地建物取引業協会連合会が公表しましたアンケート結果のポイントをお伝えします。
(出典:全宅連・全宅保証協会『不動産の日』アンケート結果より引用)
今回のアンケート調査のポイント
- 不動産を購入するときに重視すること
- 不動産を借りるときに重視すること
①不動産を購入するときに重視すること
1位・・・購入金額(53.3%)
2位・・・周辺・生活環境が良い(43.3%)
3位・・・交通の利便性がよい(37.1%)
上位、3つの理由はこちらでした。そのあとに、「間取り」「日当たり」「耐震性」などが続きます。ただ、地域によって不動産を購入にあたって重視するものが違ってきます。次は東北地区の重視するポイントです。
東北地区 不動産購入重視ポイント
1位・・・購入金額(56.4%)
2位・・・周辺、生活環境が良い(44.4%)
3位・・・交通の利便性が良い(28.3%)
交通の利便性という項目では全国と8.8%の差がありました。
これは福島を含め東北では基本的な移動手段が車であることがあげられるのではないかと思います。
②不動産を借りるときに重視するポイント
1位・・・家賃(65.7%)
2位・・・交通の利便性(46.3%)
3位・・・周辺、生活環境(40.6%)
基本的には、不動産を購入する際のポイントと同じ項目が並びます。
購入するとき、賃貸するときの両方の項目とも間取りや日当たりよりも、住環境を重視する傾向があります。次は東北地区に限定した賃貸する際の重視ポイントです。
東北地区 不動産賃貸重視ポイント
1位・・・家賃(70.4%)
2位・・・交通の利便性(39.1%)
3位・・・周辺、住環境(39.8%)
★まとめ
・東北地区と全国平均を比較した場合、差が大きいのは交通の利便性
・購入金額、家賃を重視する人は前年から減少
・その代わり、2020年は住宅にいる時間が増えたため、住環境や間取りなど生活の質を重視した回答が増えた。
重点項目 | 2018 | 2019 | 2020 |
---|---|---|---|
間取り(売買) | 21.8% | 22.6% | 27.0% |
間取り(賃貸) | 24.7% | 25.6% | 27.3% |
購入金額 | 60.0% | 61.1% | 53.5% |
家賃 | 71.8% | 73.9% | 65.7% |
不動産を購入する際も、賃貸する際も「間取り数・間取りプラン」を重視する人が増え、反対に「購入価格」や「家賃」を重視する方は前年度から両方とも減少しております。これは、コロナウイルスの影響で住宅に住む時間が長くなったこと、質を重視した住宅を選択する傾向が強くなっていることがうかがえます。
そして、ほとんどの回答項目では20代の回答比率が全国平均の比率を上回っており、若い方の方が不動産を含めた住環境を重視している傾向にあります。